優勝国:アルゼンチン
第11回大会は、軍事政権下での、
激しいインフレや不安定な政情が続く、
アルゼンチンでの開催となり、
アルゼンチンは優勝が至上命題となっていた。
この優勝を義務付けられたアルゼンチン代表の監督には、
”メノッティ” が招聘される。
このことが功を奏し、
今まで、ラフプなレイとダーティなプレイばかりが目に付き、
ぱっとした結果も出せない、アルゼンチン代表のプレイスタイルが、
南米らしい、圧倒的な攻撃サッカーへと変貌する。
結果的に、前回大会でも決勝に残ったオランダとの対戦を制し、
2大会連続で、開催国が優勝を飾ることとなる。
ただ、今大会は強豪国の実力が拮抗しており、
アルゼンチン以外にも、フランス、ブラジルなどが、
優勝候補として挙げられていた。
(ブラジルは2次リーグで、アルゼンチンに得失点差で劣り、2位通過。
その後、3位決定戦ではイタリアに競り勝ち、3位と何とか面目を保つ)
ブラジルには、ジーコやトニーニョセレーゾ、リベリーノ。
フランスには、プラティニ。アルゼンチンには、マリオ・ケンペス。
ただ、前回の決勝で激闘を戦った、
西ドイツのベッケンバウアーや、オランダのクライフは引退をしており、
大会には参戦していなかった。
ワールドカップ第11回大会の得点王は、
初めて優勝国から単独で出ており、
MVPとのダブル受賞となった、マリオ・ケンペスが獲得している。
※ 引き続き前回大会からの超変則方式は、今大会で終了。
1次リーグ:16 → 8。2次リーグ:8 → 4。
2次リーグの2位同士で、3位決定戦。
2次リーグの1位同士で、決勝戦。
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